この記事の結論
- 停電・断水が起きたら、まず火の始末と身の安全を確認し、そのあとで情報収集にあたる
- 冷蔵庫は開閉を最小限にとどめると、庫内の冷たさをしばらく保てる
- 断水中は、飲み水と生活用水を分けて考え、トイレはむやみに流さないことが大切
- これらはあくまで一般的な注意点であり、被害状況によって最適な対応は変わる
実際に停電や断水が起きたとき、多くの人は「何から手をつければいいのか」が分からず戸惑ってしまいます。
この記事では、停電・断水が起きた直後にできる対処法を、防災グッズの使い方とあわせて紹介します。
停電・断水が起きたら、まず確認したいこと
停電や断水そのものへの対処を考える前に、まず確認しておきたいことがあります。
火の始末とガス栓を確認する
地震の直後は、コンロの火が使用中でないか、ガス栓が開いたままになっていないかを最初に確認します。

ガス漏れのにおいがする場合は、換気扇や照明のスイッチにも触れず、窓を開けて外に避難してください。
ラジオ・スマホで情報収集する
安全を確認したら、テレビが使えない状況を想定して、乾電池式や手回し式のラジオで地域の状況を確認します。
スマートフォンは、通話よりもデータ通信のほうがバッテリーの消費を抑えやすいため、安否確認は極力SNSやメッセージアプリを使うようにすると電池を長持ちさせられます。
停電になったときの対処法
停電が起きた場合は、以下の2点を意識すると被害を最小限に抑えられます。
冷蔵庫・食品の扱い方
冷蔵庫は、扉を開けなければ庫内の冷たさが2〜3時間程度は保たれるといわれています。

冷凍室は、すき間なく食品が詰まっていれば、季節によって半日から丸1日ほど凍った状態を保てる場合もあるため、確認のために何度も開け閉めしないことが重要です。
停電が長引きそうな場合は、傷みやすい食品から順に、冷蔵室の中でも早めに食べきる計画を立てておきましょう。
通電火災を防ぐための注意点
停電中に使っていた電気ストーブやアイロンなどは、電気が復旧した瞬間に再び作動し、火災の原因になることがあります。
これは「通電火災」と呼ばれ、自宅を離れて避難する際はブレーカーを落としてから出ることで防ぎやすくなります。
マンションでの停電・断水の関係についてはマンション・集合住宅ならではの防災グッズでも詳しく取り上げています。
断水になったときの対処法
断水は、水の使い道を分けて考えることが対処のポイントになります。
飲み水と生活用水を分けて考える
断水中は、飲料水と、体を拭いたり食器を洗ったりする生活用水を分けて管理すると、限られた水を無駄なく使えます。

浴槽に水をためておく習慣があると、生活用水として活用できますが、小さな子どもがいる家庭では転落の危険があるため、目を離さないようにしてください。
トイレをむやみに流さない
断水中や、排水管の損傷が疑われる間は、トイレをそのまま流してしまうと、下の階や敷地内で汚水があふれるおそれがあります。
安全が確認できるまでは、携帯トイレ(凝固剤タイプ)を使い、普段どおりに水で流すのは避けましょう。
「少しくらいなら」と自己判断で水を流すのは避けてください。
排水管の安全が確認できるまでは、携帯トイレでしのぐのが安全です。
停電・断水が続く場合に頼りたい防災グッズ
当面の対処だけでなく、数日単位で長引くことを想定した備えも確認しておきましょう。
情報・照明系のグッズ
懐中電灯やランタンは、リビング・寝室・トイレの近くなど複数の場所に分けて置いておくと、停電した瞬間から手探りにならずに済みます。

モバイルバッテリーは10,000mAh前後を目安に、乾電池で充電できるタイプも1つ持っておくと、長期化した場合の安心感が違います。
衛生・トイレ系のグッズ
携帯トイレは、1人1日5回を目安に、最低でも3日分(15回分)は用意しておくと安心です。
ウェットティッシュやドライシャンプーなど、水を使わずに体を清潔に保てるグッズも、断水が長引くほど頼りになります。
判断に迷ったときの相談先
自分たちだけで判断がつかないときは、無理をせず専門の窓口に相談することも大切な備えの一つです。
建物の異変に気づいたとき
壁のひび割れや排水の異臭など、建物そのものに異変を感じた場合は、賃貸やマンションであれば管理会社・管理組合に、持ち家であれば工務店やハウスメーカーに早めに連絡しておくと安心です。

断水が長引く場合は、自治体の水道局や給水情報のページで、給水車が出ている場所や復旧の見通しを確認できることがあります。
ガス漏れ・火災の危険を感じたとき
ガス臭い、煙が見える、燃えたようなにおいがするなど、少しでも火災につながる危険を感じたら、ためらわず119番に通報してください。
ガス会社の緊急連絡先は、検針票やガスの契約書類に記載されていることが多いため、あらかじめスマートフォンにメモしておくと、いざというときに慌てずに済みます。
一次持ち出し品との関係、備えを見直すきっかけに
停電・断水を経験すると、日頃の備えに何が足りなかったかが具体的に見えてきます。
停電時に役立つ一次持ち出し品
懐中電灯やモバイルバッテリーは、一次持ち出し品として真っ先に用意しておきたい品目でもあります。
一次・二次持ち出し品の段階的なそろえ方は一次持ち出し品と二次持ち出し品の違いで紹介しているので、あわせて確認しておくと備えの抜けを減らせます。
女性が気をつけたい衛生用品の備え
断水が長引くと、生理用品や体を拭くシートなど、女性ならではの衛生用品の備えが特に重要になります。
女性におすすめの防災グッズについては女性におすすめの防災グッズで詳しく紹介しています。
まとめ
停電・断水が起きたときは、まず火の始末と身の安全を確認し、そのうえで冷蔵庫の開閉を控える、トイレをむやみに流さないといった行動を心がけることが大切です。
建物の被害状況によって安全な行動は変わるため、この記事の内容はあくまで一般的な目安として、実際の状況に合わせて判断してください。
自宅で過ごす在宅避難を選ぶかどうかの判断基準は在宅避難と避難所、どちらが安心?でも紹介しているので、あわせて確認してみてください。
今日のアクション
- 乾電池式・手回し式のラジオが家のどこにあるか、家族で確認しておく
- 携帯トイレが最低3日分(15回分)あるか数を数えておく
- 避難するときにブレーカーを落とすことを、家族の合言葉にしておく




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