この記事の結論
- 防災訓練は、揃えた防災グッズを実際に使ってみて、使い方や重さを確認する作業
- 持ち出し袋を背負って歩く、非常食を食べてみるなど、家庭でできる訓練は意外と多い
- 集合場所や役割分担は、実際に災害が起きる前に家族で話し合っておくことが大切
- 防災の日など季節のタイミングに合わせて訓練すると、無理なく続けやすい
防災グッズをそろえても、実際に使ったことがなければ、いざというときにうまく扱えるとは限りません。
この記事では、家庭でできる防災訓練の具体的なやり方と、訓練の機会にあわせて家族で話し合っておきたいことを紹介します。
防災訓練は「備えて終わり」にしないための確認作業
防災グッズをそろえることと、それを使いこなせることは、まったく別の話です。
たとえば非常持ち出し袋を背負ったことが一度もない状態では、実際の重さやバランスの悪さに気づけず、避難のときに初めて負担の大きさを知ることになります。
モバイルバッテリーも同じで、実際にスマートフォンを充電してみて初めて、残量表示と実際の充電回数にズレがないかに気づけます。
防災訓練は、大がかりな行事である必要はなく、家庭内で数十分できる範囲から始めれば十分です。
家庭でできる防災訓練の内容
特別な道具を用意しなくても、今ある防災グッズだけで始められる訓練を3つ紹介します。
持ち出し袋を実際に背負って歩いてみる
非常持ち出し袋を実際に背負い、家の周りを10分ほど歩いてみると、重さやベルトの当たり方など、カタログ上では分からない使い心地が見えてきます。

高齢の家族や子どもが背負う場合は、その人にとって無理のない重さになっているかを、この機会に確認しておきましょう。
非常食を実際に食べてみる
備蓄している非常食を、実際に家族で食べてみると、味の好みや調理に必要な水の量・時間を体感できます。

食べた分は買い足しておけば、賞味期限の管理と訓練を同時に済ませられるため、一石二鳥の機会になります。
災害用伝言ダイヤル171を体験する
「171」は、電話が混み合う災害時に安否情報を録音・再生できるサービスで、毎月1日・15日や、防災週間(8月30日〜9月5日)などの体験利用日に、実際に操作を試すことができます。
自宅の電話番号を「わが家の伝言番号」として決めておき、録音(171→1→番号)と再生(171→2→番号)の手順を家族全員が一度は体験しておくと安心です。
話し合っておきたいこと
訓練の機会は、防災グッズの使い方だけでなく、家族のルールを確認する場としても活用できます。
集合場所と安否確認の方法
家族が別々の場所にいるときに災害が起きた場合を想定し、自宅以外の集合場所を1〜2か所決めておくと、はぐれたときに落ち合いやすくなります。

災害用伝言ダイヤル171や、SNSの安否確認機能など、連絡手段を複数決めておくことも忘れずに話し合っておきましょう。
学校や職場にいる時間帯に災害が起きた場合を想定し、誰がどこにいる時間が多いかを家族でざっくり共有しておくだけでも、実際の安否確認がスムーズになります。
家族それぞれの役割分担
誰が非常持ち出し袋を持つか、誰がブレーカーを確認するかなど、あらかじめ役割を決めておくと、いざというときに動きが迷いなくなります。
子どもにも「自分の水筒とお気に入りのおもちゃを持つ」など、無理のない範囲で役割を持たせると、当事者意識を育てるきっかけになります。
高齢の家族やペットがいる場合の訓練の工夫
家族構成によっては、訓練で確認しておきたいポイントが少し変わります。
高齢の家族と一緒に避難経路を歩いてみる
高齢の家族がいる場合は、実際に避難経路を一緒に歩いてみて、段差や暗い場所がないかを確認しておくと、夜間や停電時の不安が減ります。
常備薬やお薬手帳のコピーを持ち出し袋に入れているか、あわせて確認する機会にもなります。
高齢の家族に必要な備えの詳細は高齢の家族に必要な防災グッズで紹介しています。
ペットを連れて避難する練習をしておく
ペットがいる家庭では、キャリーバッグに実際に入れてみて、嫌がらずに入れるかどうかを普段から慣らしておくことも立派な訓練です。

ペットと一緒に避難するための備えはペットと一緒に避難するための防災グッズで詳しく取り上げているので、あわせて確認してみてください。
訓練を続けるタイミング
一度きりの訓練で終わらせず、続けやすいタイミングを決めておくことがポイントです。
防災の日・防災週間に合わせる
9月1日の「防災の日」や、その前後の防災週間は、防災グッズの点検と訓練をセットで行うタイミングとして意識しやすい時期です。
防災グッズの見直しタイミングそのものについては防災グッズの見直しタイミング、年に何回・いつ点検すればいい?で詳しく紹介しているので、訓練と一緒に確認してみてください。
子どもの成長に合わせて内容を変える
子どもが小さいうちは「一緒に避難する練習」が中心になりますが、成長すれば自分で連絡を取ったり、簡単な役割を任せたりできるようになります。
訓練の内容は、毎回同じでなくてかまいません。
家族構成や子どもの年齢に合わせて、少しずつ難易度や役割を変えていくと、無理なく続けられます。
まとめ
防災訓練は、揃えた防災グッズを実際に使い、集合場所や役割分担を家族で確認しておくための大切な時間です。
防災の日などの季節のタイミングに合わせて、無理のない範囲で少しずつ続けてみてください。
在宅避難を選ぶかどうかの判断基準は在宅避難と避難所、どちらが安心?でも紹介しているので、訓練の話し合いの参考にしてみてください。
今日のアクション
- 非常持ち出し袋を実際に背負い、家の周りを一度歩いてみる
- 自宅以外の集合場所を家族で1〜2か所決めておく
- 次の171体験利用日をカレンダーに書き込んでおく


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