この記事の結論
- 常備薬とお薬手帳のコピーは、高齢の家族の防災グッズの中でも特に優先度が高い
- 非常持ち出し袋の重さは6kg程度を目安にし、無理なく持ち運べる量にとどめる
- 眼鏡や補聴器など、普段から使っている用具の予備も忘れずに用意しておく
- 離れて暮らす家族は、定期的な連絡と一緒に備えを見直す機会を作っておくと安心
高齢の家族がいる場合、防災グッズの基本リストだけでは対応しきれない項目がいくつかあります。
この記事では、常備薬や持病への配慮を中心に、高齢の家族向けに備えておきたいものと確認しておきたいポイントを紹介します。
高齢の家族の防災グッズで最優先したいもの
水や食料、トイレといった基本リストの品目に加えて、高齢の家族には命に関わる備えを優先的に用意しておく必要があります。
常備薬・お薬手帳のコピー
普段から服用している薬は、最低でも数日分を非常持ち出し袋に入れておくと、避難先で薬が切れる不安を減らせます。
薬の名前や量が分からなくなると、避難先の医療機関で同じ薬を処方してもらうのが難しくなることがあるため、お薬手帳のコピーを一緒に入れておくことが勧められています。
薬の種類や量、持ち出し用の日数分をどうするかは、家庭ごとの事情によって異なるため、かかりつけ医や薬剤師に相談しながら用意しておくと安心です。

眼鏡・補聴器など普段使っている用具の予備
老眼鏡や補聴器、入れ歯の洗浄剤など、日常的に使っている用具は予備をもう1セット非常持ち出し袋に入れておくと安心です。
補聴器を使っている場合は、予備の電池も忘れずに用意しておきましょう。
補聴器の電池はサイズが複数あるため、普段使っているサイズの型番を控えておくと、買い足すときにも困りません。
体力や持病に配慮した備え
高齢の家族の防災グッズは、量や重さの面でも配慮が必要です。
非常持ち出し袋の重さの目安
基本リストの記事でも紹介している通り、政府広報オンラインの防災特集では、持ち出せる量をこども・高齢者で約6kgと想定しておくよう案内されています。
重さを詰め込みすぎると、いざ避難するときに持ち運べなかったり、転倒のリスクが高まったりすることがあります。
優先順位の低いものは無理に入れず、薬・水・情報・トイレなど命に関わるものから先に袋に収めるようにしましょう。

食べやすい・飲み込みやすい非常食
硬い乾パンやアルファ化米は、噛む力や飲み込む力が弱くなっている場合には食べづらいことがあります。
レトルトのおかゆや、水で戻せるやわらかいタイプの非常食を1〜2食分用意しておくと、普段の食事に近い形で口にできます。
水分補給と熱中症・脱水への注意
高齢になると喉の渇きを感じにくくなり、気づかないうちに水分不足になりやすいといわれています。
飲料水に加えて、経口補水液を数本用意しておくと、夏場の脱水や熱中症のリスクを下げる助けになります。
冬場は逆に室内が冷え込みやすいため、携帯用カイロや厚手のひざ掛けを持ち出し袋に加えておくと安心です。
避難時・避難生活での配慮
避難する場面や避難先での生活でも、いくつか意識しておきたい点があります。
高齢の家族にとっては、避難所での慣れない集団生活が体力的な負担になりやすいため、自宅の安全が確保できる場合は在宅避難も選択肢に入れておくと安心です。
杖や補助具、介護用品の予備
杖や歩行器を使っている場合は、避難先でも同じものが使えるとは限らないため、簡易的な予備の杖があると安心です。
おむつやパッドなどの介護用品を使っている場合は、数日分をまとめて非常持ち出し袋に入れておきましょう。

持病や必要な配慮をまとめた情報カード
持病やアレルギー、緊急連絡先などを1枚のカードにまとめて、財布や非常持ち出し袋に携帯しておくと、本人が説明できない状況でも周囲が対応しやすくなります。
認知症の症状がある場合は、名前や連絡先が分かる情報を身につけておくことも、はぐれてしまったときの助けになります。
離れて暮らす家族ができること
高齢の家族と離れて暮らしている場合、モノをそろえるだけでなく定期的な連絡も大切な備えのひとつです。
帰省や連絡のタイミングに合わせて、非常持ち出し袋の中身や薬の賞味期限・使用期限を一緒に確認する習慣をつけておくと、備えが古いまま放置されるのを防げます。
一人暮らしをしている高齢の家族であれば、一人暮らしの防災グッズで紹介している収納の工夫もあわせて参考にできます。
災害対策基本法にもとづき、市区町村には避難行動要支援者名簿の作成が義務づけられており、一人暮らしの高齢者や持病のある方は、この名簿への掲載や、平常時から自治会・民生委員といった避難支援等関係者へ名簿情報を提供することへの同意手続きをしておくと、地域の見守り・支援につながりやすくなります。
登録の要件や手続きは自治体ごとに異なるため、興味がある場合はお住まいの市区町村の福祉担当窓口に問い合わせてみることをおすすめします。
同居する女性の家族がいる場合は、防犯・プライバシー面の配慮も別途必要になるため、女性におすすめの防災グッズ、必要なアイテムと選び方の注意点もあわせて参考にできます。
高齢の家族の防災グッズは、薬・情報カード・体への負担が少ない量という3点を軸に考えると準備しやすくなります。
持病に関わる部分は、必ずかかりつけ医や薬剤師に相談しながら進めましょう。
まとめ
高齢の家族の防災グッズは、常備薬とお薬手帳のコピーを最優先に、体への負担が少ない量でそろえることが大切です。
眼鏡や補聴器など普段使っている用具の予備、持病をまとめた情報カードも、いざというときに本人と周囲を助けてくれます。
持病やお薬に関わる判断は、この記事の内容だけで決めず、かかりつけ医や薬剤師に相談しながら進めてください。
今日のアクション
- お薬手帳のコピーを非常持ち出し袋に入れているか確認する
- 眼鏡や補聴器の予備、補聴器用の予備電池を用意する
- 持病やアレルギー、緊急連絡先をまとめた情報カードを作る
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